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「宇治国際交流クラブ設立20周年記念パーティを終えて」

伊勢村紀久子 記

去る122日の日曜日、日本を含め14カ国からの人々、116名の参加があったクラブ事業「世界の文化交流会」の実施後、京大の黄檗キャンパス内にあるレストラン「きはだ」で、53名の会員が集う宇治国際交流クラブの設立20周年記念パーティを開催しました。光陰矢の如し、クラブの活動が始まってから早や20年が過ぎ、会員さんの顔ぶれも少しずつ変化があり、クラブの内容をご存じない方もおられますので、開会にあたり、クラブの歴史を少し語らせていただきました。

19915月に太陽が丘で全国植樹祭が開催された際に、宇治市は3姉妹都市、スリランカのヌワラエリア市、中国の咸陽市、カナダのカムループス市から、それぞれ市長や議員、一般市民を含めた公式訪問団、総勢30名を招待しました。そして、彼らを歓迎するために、通訳ボランティアが公募され、市民ボランティアが通訳と交流、歓迎の役割を担いました。当時、約40名ほどの市民が通訳兼交流のお手伝いをし、その後その人々が母体となり、1991年の12月に通訳ボランティア・グループ、宇治国際交流クラブが誕生しました。

そのあと、宇治市国際親善協会の事務局担当北尾氏からお祝いの挨拶をいただき、初代会長の今川氏が、乾杯の発声を行い、美味しいお食事と共に楽しい会話がスタートしました。食事が一段落、話が盛り上がってきたところで、クラブ内にある5つのグループの活動紹介が順に行われました。最初は、ネイティヴの先生を迎えて英会話を学習するグループのお世話役の筒井さん、次が英語で宇治の歴史と文化を学び、観光案内をするグループの長老室谷氏、外国の人々に日本語を教えるグループの代表者谷口さん、外国の恵まれない子供たちを支援する小さな国際支援・スマイルの伊勢村、最後に会員相互でパソコン学習をするPCクラブの森本さんから、それぞれのグループのこれまでの活動について報告がなされました。どのグループも、誇れる活動を長年継続されてきたのだと感銘を受けました。スクリーンに、この20年間のクラブの活動を表す写真をプロジェクタ-で投影しながら、これまでクラブ役員の経験がある大阪氏や壹岐氏からも、懐かしい活動について、また今後のクラブの方向性を示唆するお話をもらいました。最後に飛び入りで角田さんからもお話がありました。またテーブルごとに対抗するクイズ・タイムもあり、会員同士がより密接になれる2時間があっという間に過ぎていきました。そして最後は酒見さんの閉会の挨拶で、20周年記念パーティはお開きとなりました。

行政間の姉妹都市交流の通訳サポートから出発し、市民間のスポーツや文化交流のお手伝いも、初期のころは姉妹都市が中心でしたが、最近では、クラブ独自でアメリカのシニアー女性の生涯学習グループを受け入れたり、エチオプス・アート日本事務局が招いたガーナ民族舞踊団の公演の後援をしたり、多様な国々からの訪問者を受け入れ、観光案内をしたり、ホスト・ファミリーを引き受けたりする事によって、会員自身がさまざまな文化を学習する機会を得ています。いろいろな活動を通じて、会員数も現在150人に達しています。

さて20年を区切りに、クラブはこれからどうあるべきかと問われたら、ただ一つ、クラブ会員の年齢が高くなり、お客さん的な存在が増えている事が気がかりです。熱心に学習された事を地域社会にアウトプットしていただき、クラブの歴史を受け継いでいってくれる若い人々をクラブ活動に巻き込むこと、それが今後の課題だと思います。世界はひとつ、社会はグローバル化しています。これからの若い人々は、小さな国の中の「井の中の蛙」で一生を終る事はできません。Think ocally and ct lobally日本の外には、さらに広い世界がある事を若い人々に伝える事が、私達年長者の役目だと思います。自分の楽しみのための活動で終わってしまわず、初期のボランティア精神を会員の皆さんと共有し、その輪を広げていきたいと思います。