グループ研修会の報告
「宇治の歴史・文化を英語で学ぶ会」は今年もグループ研修会を行いました。

講師:宇治歴史資料館館長、坂本博司氏

テーマ:『川と堤と茶畑と―江戸時代の絵画資料を中心に』

日時2012718日、10時〜12

場所:宇治市歴史資料館、実習室

参加者:19

講演は裏千家の今日庵所蔵の茶摘みや宇治の名所古跡の絵巻を中心に展開しました。そこには茶園で働く人々や平等院創建当時の宇治川も描かれ、その時代の庶民の日々の営みが垣間見えました。柴船、水車、柳は宇治川の三大風物詩で、その絵が出てくればすぐ宇治川と思われたのです。人々は川を利用しながら、時には洪水と戦い、川と折り合いをつけてきたのです。絵巻に見る歴史は生々しく興味は尽きませんでした。

人間の歴史は水と大きな関わりをもっています。宇治もまさにそのとおりでした。646年の宇治橋架橋、1052年の平等院創建、1594年の太閤堤、18世紀の半ば、宝暦の大洪水、加えて最近は巨椋池の干拓や天ケ瀬ダムとなるのでしょう。水は形而下の生活面だけではなく形而上の思想や宗教にも影響を及ぼして来たように思います。今回の貴重な講演を聴き、外国の方々に宇治をご案内する際に、このあたりのことも学んでおく必要を感じました。

                                         芳村 謙